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スタンフォード式 不安を活かし「有能」になるための3つの戦略

皆さんこんにちは、管理人のRioです

今回はスタンフォード大学のケリー・マクゴニガル先生の提唱する不安を味方につけ、成果を上げるパワーに変えるための3つの戦略を解説していきます。

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はじめに

自信がなく不安を感じやすい方がいます。そしてその人達の多くは「不安」を感じる事は悪い事だと認識しています。もちろん不安によっていつも通りのパフォーマンスが出来なかったりするでしょう。しかし今回は不安を味方に付け、成果を生み出すパワーとする3つの戦略を解説します。(参考文献は記事の最後にあります。)

不安感はチャンスと捉え、受け入れる

これが1つ目の戦略です。不安を感じる人の多くは「このプレゼンでミスしたらどうしよう..」と考え不安を感じます。そして非難や失敗を恐れ無難に逃げがちです。

しかしある研究によると、「イライラしたり自信がなかったりする事は普通の事で、成功の助けになるものだ。」と受け入れた時に、周りの人がその人の事を自信に満ちて有能だ」と判断する事がわかっています。日本独特の言葉で言うと「腹を括る」と言った所です。わざと「緊張しています!」と言うとミスした時の保険を掛けているように見えてしまうので言葉にする必要はありません。ただ受け入れ、伝えたいメッセージや仕事にもう一度目を向け直しましょう。

「なぜ?」と自問する時間を作る

この戦略の提唱者ケリー・マクゴニガルさんは

自信を持つことに慣れていない人が「ほかの人を感動させる」「説得するにはどうしたらいいのだろう」と考える事はエネルギーの無駄です。さらに言えば好印象を得る妨げにすらなる。

と言っています。それもそのはずで、自信があるように見せる(本当は自信がない)と周囲から「不誠実」「無関心」と言った評価をされやすい事が研究で分かっています。

そこでこの戦略を取ることをおすすめするのです。「なぜこの会議は大事なの?」。「なぜこの話し合いは大切なの?」。さらに言えば「なぜこの不安を感じるの?」と考える時間を数分でいいから取りましょう。そこで見えてくるのはあなたの熱意です。好印象に直結するのは熱意だという事も研究で分かってきました。見掛け倒しの熱意はダメです。不安感に襲われた時こそ「熱意」を思い出す時間を取りましょう。

心を開き、周囲の発言に気を使う

これを見ると前回までの七つの習慣に出てきた事に科学的根拠が着いたように感じます(第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される)。それはさておき本題に入ります。

人間は「気配り」と「受け答え」からその人の「自信」を見積もる事が分かっています。そして不安でどうしようもない人はアイコンタクトを避ける台本を読むような早口、になる傾向が分かっています。2つの研究から、不安をそのままにしておくと出やすい傾向によって「自信が無い」とまで判断されてしまうのです。自分の考えや製品に自信があるのに、不安の扱いを間違えると製品にまで不信感を与えてしまうのです。

提唱者が「一目瞭然だが、それでも指摘するに値する。」とした言葉がこちらです。

周囲に気を配れば配るほど、その人たちが何を信じ、何を欲しているかをよく知れる。それを知ればより"効果的に"対応できるようになる。つまり、薄っぺらな「自信」を使ってメッセージや自分を売り込むよりも、能力や信用度についてさらに「良い印象を」作り出せる。

 

おわりに

僕自身とても不安を感じるタイプでした。なにかする度に誰かにバカにされるのでは、と考えていました。しかし、それで行動を止めること自体が問題だと気付きました。ある実験で、ナンパで1番失敗した人に賞金を上げる、というものがあります。すると1番ナンパに失敗した人はナンパの成功率も1位だったのです。不安を感じて止めてしまうから成功を掴めていないとしたらもったいないですね。3つのうちできる所から初めて見ると何かが変わるかも知れませんね。

参考文献

 

The Upside of Stress: Why Stress Is Good for You, and How to Get Good at It

 

スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール