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rioblog式 速読術の話

皆さんこんにちは、管理人のRioです

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今回は珍しく書籍や論文をバンバン出して行く感じではなく、1日5冊〜15冊位の本を読む僕の「超・速読術」をご紹介しようと思います。

それではどうぞ

 

はじめに

そもそも、速読ってできるの?って話ですが、無理です。世間では速読やら瞬読などが流行っていますが、基本的に不可能で、理解度を落とすのでオススメしません。じゃあ今から紹介するのは速読じゃないの?って思うでしょうが、落ち着いてください。

僕の言う速読は自分にとって必要な情報を厳選・抽出して、理解すべきところを最速で理解するための読み方です。それでは具体的な方法をご紹介します。

 

速読できる本とできない本がある

速読はそもそもできる本とできない本があります。できる本は知っている事と知らない事の比率が半分ずつ位の本です。いわゆる50:50の法則です。知っている事が多すぎても、知らない事が多すぎても、「知ってるから頑張らなくていいや」とか「全然分かんないから諦めよう」と脳が能力に制限をかけてしまうのです。

なので、基礎知識を持ってる本や近い分野の本を読んだ事があるなら速読は可能です。新しい分野の本を速読したい時はその分野の単語帳や図鑑、基礎知識本を見ておくといいと思います。

資格勉強や語学系において「速読は」できないのでご注意。

 

本は5回読む

ここから速読の具体的なテクニックを紹介します。が、その前に、本を読む前にして欲しい事がいくつかあります。

読む速度は読書前に決まる

最初に帯を見ます。帯には大体章ごとのテーマが書いてあります。それを見て興味の向く部分を決めておきます。

次に、「はじめに」と「おわりに」を読みます。ここを読むと具体的な事はさておき著者が力を入れた部分、伝えたい部分が見えてきます。この段階を踏むと、はじめとおわりの間を埋めたいという知識欲が出てきます。これで脳みそは「新しい知識を得る」という準備が出来ます。(海外の本は謝辞として嫁や娘に感謝しがちで長いので読まなくていいです。)

最後に目次を見ます。そして目次から本文に書いてある内容を予測します。目次をクイズの問題のようにして、答えるのも良いです。ここで「知っている事」と「知らない事」の割合が同じくらいになっている本か確認しましょう。

1回目・太字を追う

1回目は1ページ1秒で見ていきます。ここでは文字を読める必要はありません。むしろ読むとスピードとリズムが失われるのでオススメしません。なのでタイトルと太字部分の黒い塊を認識するような感覚でどんどんめくっていきます。

2回目・3秒読み

2回目に入る前に目次をもう一度見ましょう。1回目は一瞬しか文字が見えませんが何か頭に残るワードがあると思います。なので「この章でこんな単語があったな」「なんの事だろう」と考えておきます。

そうしたら2回目は1ページ3~10秒くらいで次のページに移りましょう。慣れてくるとこの辺りで黒字の周りも少し見えてきます。書き手になった事のある人だとわかると思いますが、どこからどこまでを太字にするかかなり悩みます。大事な事だけれどこれを太字にすると太字が増えすぎてしまう、ここはやめよう、と考えます。つまり太字と同じくらい太字の前後は大事な事が書かれてたりします

3回目・30秒読み

ここまでは数秒で太字だけを見ていましたが、ここでは1ページ30秒を目安に読んでいきます。この時にあまりにも興味が無い章とかは飛ばして大丈夫です。30秒が目安なのでそれより早くてもいいです。

4回目・数個の章をよむ

4回目に入る前も目次を見てこれまでと同じ事をします。4回目は1ページ30~45秒で次のページに行きましょう。そして30秒じゃ読みきれないけどもっと知りたい、ってページの端を折ります。この辺りから熟読に入ってきますが、ここで気を付ける事があります。1つ目は具体例は飛ばしても良い、という事。2つ目は興味が向かなければ数秒でめくってしまう事、です。4回目のポイントは本の1/10から1/5を折って行くことです。多すぎず少なすぎず知識をゲーム感覚で厳選していきます。

5回目・熟読

5回目の前も目次を見ておきましょう。そして5回目は4回目でドッグイヤーにした所だけを読みます。ここまで来て初めてノートとペンを取り出してください。5回目より前でノートとペンを持ち出すのは僕のしている速読ではスピードも理解力も落ちます。

 

まとめ

合計5回読む事で興味のある知識を効率よく理解する事が出来ます。1~3回目まではとにかくテンポを守り、知識欲を上げ、読み込む部分を決めていきます。そこから4・5回目で記憶する為の読み方に変えていきます。初めての方でも知っている分野の本なら2.5時間で1冊読めるといいペースだと思います。

 

本の買い方

最後に本の買い方の話をします。ぶっちゃけ、1日数冊読んでる人間からすると良い本は5冊に1冊位です。名著の様な本となると20冊に1冊あるかないかくらいですね。なので読み捨てる感覚も必要です。せっかく買ったから完璧に理解しようというのが普通なのですが、ぶっちゃけ時間のムダです。しかし、あまり本を買うのにお金をかけられないという方もいると思います。なので、このエントリの「読む速度は読書前に決まる」の内容を本屋でもう少し軽い気持ちで試して下さい。

おわりに

どうでしたか?ここまで読んだ方ならこの項目が大事な事も分かっているかと思います。繰り返しになりますが、僕のする速読は情報の厳選・抽出、理解スピードを最速にする方法です。本を読む事が重要ではなく、理解・活かす事が目的です。その為には読み始める前の準備で理解スピードが決まるといっても過言ではありません。

この記事を読んだあなたなら文章の正しい読み方をしれたでしょう。

今から実践するのも、そもそも実践しないのもあなたの自由です。