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音大生が日々の生活を科学的な視点で眺めるブログ

睡眠の科学~私たちはなぜ眠るのか。そして睡眠は人生をコントロールする~

皆さんこんにちは、管理人のRioです

今回からは睡眠の科学と題しまして睡眠について解説していこうと思います。

「人生の三分の一は寝ている」と言われていますが、それは果たして本当なのか。睡眠を変えれば人生は変えられるのか、科学的に解説していきます!

 

はじめに 賢く眠れ

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今回からは睡眠の科学という訳ですが、具体的なテクニックは次回からにしようと思っています。というのも、いくらいい睡眠のとり方を知っても、そもそも睡眠をとる理由を知らなくては効果が半減してしまします。なので今回は睡眠の重要さに触れていこうと思います。それではどうぞ。

 

何時間眠ればいいかの正解はこちら

よく睡眠は8時間とりなさいとか、4時間眠れば十分、みたいな人もいます。しかし睡眠は「〇時間眠ればいい」というものではありません。短時間睡眠で回復する「ショートスリーパー」もいれば8時間以上眠らないとすっきりしない「ロングスリーパー」ーもいます。しかしこの2つの睡眠タイプはそれぞれ全人口の10%ずつしかいないといわれています。残りの80%は「バリュアブルスリーパー」と呼ばれ、6~8時間の睡眠の幅で、眠りの質を高めてあげることで6時間睡眠に近づけることができます。おそらくほとんどの人がバリュアブルだと思いますので、最低6時間、多くても8時間睡眠を心がけましょう

ちなみに1日に10時間寝ていたり、椅子に座り続けていると全病リスクが跳ね上がるので気を付けましょう。

 

睡眠不足の悪影響って

前の項で6時間は最低必要だし、それも睡眠の質が高ければって話をしました。では睡眠不足が続いたり、徹夜してしまうとなぜいけないのかをご紹介します。

たった1日睡眠不足になると脳の前頭葉前頭前皮質グルコースが12~14%減少してしまします。この2つの部位は集中力や、意志力をつかさどっています。その分野のエネルギーが不足する時、判断力・意志力・集中力は飲酒状態と同じレベルまで低下してしまします。これらは生産性を落とすのに十分すぎる悪影響です。

いかに睡眠不足状態が良くないかもうわかりますね。

 

睡眠をする意味とは

私たちは日中頭を使います。仕事をしたり新しい知識を取り入れたりします。この時に脳には死滅した細胞や老廃物が溜まっていきます。そしてこれらが脳を疲れさせます。これを専門用語で異化作用といいます。ではこれらを排出したりリサイクルしているのがいつなのか、それが睡眠中という訳です。先ほどの逆で、同化作用が睡眠中に働きます。脳は睡眠中、約60%まで小さくなります。つまり脳細胞どうしの感覚が広がった状態です。同化作用では、グリンパティック系が活発になります。グリンパティック系はグリア細胞が活発になる事から名前が来ています。グリア細胞は睡眠中に日中の10倍にまで活動的になります。そして老廃物や死滅した細胞をを吐き出しているのです。

つまり、グリア細胞が正常に働く時間が短くなれば私たちの脳が老化するスピードが加速するのです。老化してもいいという人は構いませんが、それにより認知症アルツハイマーを引き起こし、仕事でミスが増えれば働けないどころか家族のことすらわからなくなってくでしょう。

 

まとめ

と、いうわけで、睡眠中には同化作用が働くよ、眠らないと飲酒状態並みに生産性が落ちるよってことを解説しました。なので次回からは「賢く眠る」ためのテクニックや知識を紹介していきます。今考えているのは食事法やダイエットにもなる運動、最終回には性生活との関係までご紹介しようと思います。それではまた次回。

参考文献

Sleep Smarter: 21 Essential Strategies to Sleep Your Way to a Better Body, Better Health, and Bigger Success